現状からの大きな変革が必要なとき、既存の方法では解決できない課題に直面したとき等「ゼロベース」での考え方を求められる場合があります
ゼロベースというのはその名の通り、これまでの経験や習慣のような、それまで常識だと考えられている前提を白紙の状態(ゼロ)にして、問題・課題を分析し、解決方法を検討する手法です
人間どうしてもものごとを考えるときには無意識のうちに前提条件を置いて考えています
例えばビジネスの場面では売り上げを上げるという目標があった場合、過去に成功した営業手法や業界内で広く常識とされている手法の中からその解決策を見出そうとすることが多いと思います
これからの変化に富んだ社会の中では、この「ゼロベース」の考え方が求められる場面がどんどん増えていくのではないかと考えられます
というのもテクノロジーの発展に伴ってそもそもの前提や常識が大きく変わっていく可能性が大きいと感じるからです
とはいえ、このような常識を前提にしないある意味突飛な考えをひねり出すというのにはある程度の練習が必要かもしれません
また、意外とこの「ゼロベース」という思考法は積極的に取り入れられないことも考えられます
まず、この「ゼロベース」の考え方は自らが考える常識、置かれた立場(会社の中での地位)を抜きにして考えることを求められるため、考える過程で自己否定が求められる場面も想定され、とても精神的なエネルギーが必要な作業になってきます(立場ということで考えると、会社という組織であれば部署横断的な「ボーダレス」な考え方も求められてきます)
そして、前述の通り、どうしても過去の成功にすがってしまったり、広く当たり前と考えられていることを無視できないため中途半端な結論を導き出してしまうことも多々あります
今のやり方を変える、変化のためには大きなパワーが必要になります
「ゼロベース」で考えることを選ぶということは、どれだけ変化に対する覚悟を持てるかを試されてくるということになるのだろうと思います
これからの時代「常識にとらわれない」、「ボーダレス」というのは問題解決を考える中で常に意識していかなければいけないのかもしれませんね