寒い冬も去り、暖かくなってきたのもあって天気がいい日はちょっと外で身体を動かそうかな、と思う方も増えてくる季節かと思います
以前ランニングが身体に与える影響でも書きましたが、健康や若さを維持するのにランニングは有効であると考えています
その他最近読んだランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)の一部も参考にしながらご紹介したいと思います
1.美肌効果
適切なペース(強度)のランニングはミトコンドリア機能を高めます(詳しくは運動生理学的な話になってしまいますので今回は省略します)
皮膚をはじめ、あらゆる組織の老化はミトコンドリアの機能低下が原因であるという説が有力
とのことですので、皮膚のミトコンドリア機能が高まることで肌の若さをキープできると考えられますね
ただし、外を走る場合は紫外線対策を忘れないようにしなければ肌のターンオーバーに悪影響を与えてしまうことになるので要注意です
2.心機能の向上
ランニングは心臓に負担がかかるために健康に悪いというイメージを持たれている方も少なからずいらっしゃるかと思います
確かに、高強度の運動を行うことで無酸素運動となる比率が高くなると心臓への負担を否定できません
ですが、適切なペース(強度)のランニングには心機能を向上させる効果があります
適度なランニングを続けると、心臓のポンプ機能が高まって一回拍出量(※)が増します(※心臓が拍動ごとに送り出す血液量を一回拍出量といいます)
これにより同じ運動量でも少ない心拍数ですむようになり、より負担の少ない日常生活ではより心臓への負荷が少なくなる、と考えることができそうですよね
また、軽い負荷での運動は生活習慣病の予防につながるばかりか、心臓病患者への運動療法としても有効であるとのこと(もちろんこの場合は医師の指導のもと実施するというのが前提ではあります)
リズム運動でもあり、運動強度をコントロールし易いランニングはこのような運動療法にも積極的に採用されているようです
3.最大酸素摂取量の向上
最大酸素摂取量(VO2max)は1分間に体内に取り込める酸素量のことで、体力の指標として使われますが、これが健康の指数にもなり得るとのこと
運動不足で最大酸素摂取量が低い人ほど、動脈硬化性疾患の心臓病や脳卒中、さらにはがんでの死亡率が高いことが、疫学調査で明らかになっているのです
実際、厚生労働省は健康の維持に必要な最大酸素摂取量の基準値を定めています
ある程度の強度でのランニングが継続できていれば必要な最大酸素摂取量を維持できているということにもつながりますので、健康維持のバロメーターとしてのランニングはとても有効だと考えられます
以上のように、「適度な強度のランニング」には健康に良い効用がたくさんあります
走るのに気持ち良いシーズンですし、何か運動を始めようと考える方はランニングを検討してみてはいかがでしょうか
【参考図書】