ライフスタイルプランニングについて考える

今の時代にライフスタイルプランニングがいかに重要か、ということでこのページを立ち上げたわけですが、そもそもライフスタイルプランニングとはどのようなものかということを考え、それが求められる社会背景を見ていきたいと思います

1.ライフプランニングとの差別化

1-1.ライフプランニング

直訳すると人生設計となりますが、ライフプランニングというと主に金銭面からの生活設計を指すことが多いように思われます

生命保険の営業をされている方がお客様と対話して作成したり、ファイナンシャルプランナーの方がクライアントから相談を受けた際に作成したりするイメージがありますね

その内容としては、自分の一生に起こりうるライフイベントにおいて、将来必要になると考えられる資金額を予測し、その必要資金をどのように調達するかを考えて作成していきます

例えば就職してから、結婚して、子供が生まれて、マイホームを購入、子供の進学や結婚、自身の定年、そこからの老後の生活や最終的には相続といったようなイベントを想定して考えていくような形ですね

今後の人生の設計図、ライフプラン表を作成しましょう。エクセルに今後30年の未来年表に、家族の名前とライフイベント、必要な金額を記入し、家計をチェックしていきます。

日本FP協会公式サイトです。ライフプラン診断は、9つの質問で診断したい内容を選ぶだけ。10,000ケース以上のライフスタイルから将来の家計を診断。ファイナンシャル・プランナーからのアドバイスコメントも表示されます。

金銭面での人生設計ということで、世帯年収や配偶者/子供の有無、生活費、貯蓄額などをもとに計算をして設計していくことになります

1-2.ライフスタイルプランニング

ライフプランニングが金銭面からの生活設計とするのであれば、ライフスタイルプランニングはもっと踏み込んで日常生活におけるプランニングと定義されるものと考えています

一日単位、ひと月単位等でのより具体的な日々の過ごし方に関してのプランニングを考えて計画することをライフスタイルプランニングとし、自分が望む生活と現状のギャップを理解し、それについてPDCAをまわしていくことで「より良い人生」を達成することが目的になります

ここからはまだ自身として具体的な方法論は検討できていませんが、例えば会社員であれば日々の生活の中で一日の朝起きてから出社するまでの行動、就業時間内の休憩における行動、就業後から就寝までの行動、その日の食事について、その日就寝するまでの行動、その日の食事のこと、漠然と流れに任せて決めていたりするようなことに少し真剣に向き合ってプランしてみましょうということになるのではと思っています

2.ライフスタイルが重要な意味を持つと考える社会的背景

2-1.少子高齢化

2010年、日本の高齢者率は20%を超えており、早くも2024年には30%の大台に乗ると予測されており、この現状において何も対策がないままでは生産年齢人口が大幅に減るのは確実で、労働力人口も減ると考えられます

生産年齢人口が減少すれば、GDPも低下する可能性が高く日本は経済的に今後右肩下がりになっていく可能性も高くなってきているように思われます

また、高齢化が進むと社会保障費用も増大し、それを税で負担するということになると一人当たりの課税額が増えてしまい、可処分所得の減少にもつながります

これらを踏まえると高度成長期のように多くの収入を得て豊かな生活を送ることを目指して頑張る、という時代は終焉を迎えているのではないでしょうか

2-2.終身雇用の崩壊

崩壊というと言い過ぎかもしれませんが、少子化や日本経済停滞などにより昨今では日本的経営であった終身雇用や年功序列を維持することは、一層困難になってきているという研究結果が出ています

そんな中でも、2013年版の厚生労働白書によると「1つの企業でキャリア形成をするのが望ましい」と答えている20代は51.1%にのぼり、若い世代のあいだでは終身雇用は根強い人気を見せています

日本の終身雇用では暗黙のうちに『滅私奉公は当たり前』という考え方がしみついていて、そんな『滅私奉公は当たり前』という常識につけ込み、働かせるだけ働かせた上で使い捨てするようなブラック企業も問題になっています

定年まで会社のために尽くして仕事をしていれば、その後は幸せな老後が待っているという時代は終わり、ひとりひとりが真剣に自分の人生に向き合わなければいけないという時代がやってきたということなのではないでしょうか

2-3.価値観の多様化

もともと価値観というのは個人個人で違うものなので全く同じ価値観の人間はいないと思いますが、それでも少し前までの日本は一億総中流、横並びの価値観というのがあったような気がします

ですが、経済的な低迷というのも影響してなのか、収入の多い少ないという経済的な軸だけではなく、ライフスタイルの中で自分の拘りを優先したりする人も少なからず存在しています

これらは金銭的な価値や合理性とは相反するものですが、精神的な満足を得るという部分が大切だと考える人が増えてきていることを意味しているのではないでしょうか

また、このような価値観の多様化は職業選択における選択肢の多様化(自分が何で飯を食っていくか)にもつながっていると考えられますので、それによっても自分の選ぶライフスタイルはさらに広がっていくのではと感じます

これまで述べた通り、これからの日本では様々な社会問題と向き合っていく必要があり、良くも悪くもいろんな点で変化求められる時代になっていくでしょう

そんな時代にあっては、この「ライフスタイルプランニング」というのは変化の多い時代を乗り切るための個人としての一つの指針となるべきものではないかと考えてみた次第です

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